五木寛之の『大河の一滴』を読むとこんなことが書いてあった。

30cm四方、深さ50cmの小さな箱に植えて4ヶ月育てたライ麦の根の長さを総計すると11,000kmになるという。
これはシベリア鉄道の約1.5倍だそうだ。

小さな、色艶もあまりよくない苗を支えるためにもそれだけの根を張る。

生きるということはそれほどのことである、と。

ただ単に生きているだけかもしれない。

しかし単に生きるためにもそれだけの努力を要する。
生きているだけでも大きな価値がある。

誰が優れている、劣っているなどと言う以前に
これを考えなければいけないのかもしれない。
 
 
『生きているだけで丸儲け』
なんて台詞も強ち嘘じゃないんだな。
 
 
 
そう思うと少し楽になれた気がする。


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